作成日: 2023/04/25
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JavaScriptの数値

JavaScriptは、ウェブページで動的なコンテンツを作るために広く使用されているプログラミング言語です。JavaScriptでは、数値を扱うことができます。この記事では、JavaScriptの数値について詳しく説明します。

数値の種類

JavaScriptでは、3つの種類の数値を扱うことができます。

整数

整数は、0や1、-100などの正または負の数です。JavaScriptでは、整数は10進数で表されます。

let a = 10;
let b = -5;

浮動小数点数

浮動小数点数は、10.5や3.14159などの小数を含む数です。JavaScriptでは、浮動小数点数はIEEE 754標準に従って表されます。

let pi = 3.14159;
let sqrt2 = Math.sqrt(2);

特別な値

JavaScriptには、数値に関連する特別な値があります。

  • NaN(非数値): 数値として評価できない値。例えば、0を0で割るとNaNになります。
  • Infinity(無限大): 数値が正または負の無限大になることを表す値。例えば、1を0に割るとInfinityになります。
  • -Infinity(負の無限大): 負の無限大を表す値。
let x = 0 / 0; // NaN
let y = 1 / 0; // Infinity
let z = -1 / 0; // -Infinity

数値の演算

JavaScriptでは、数値の演算を行うことができます。演算子は、加算子(+)、減算子(-)、乗算子(*)、除算子(/)です。

let x = 10 + 5; // 15
let y = 10 - 5; // 5
let z = 10 * 5; // 50
let w = 10 / 5; // 2

余りを求める演算子

JavaScriptには、特別な演算子である余りを求める演算子(%)があります。この演算子を使用すると、2つの数の割り算の余りを求めることができます。

let x = 10 % 3; // 1

インクリメント・デクリメント演算子

JavaScriptには、値を1増やす(インクリメント)演算子(++)と、値を1減らす(デクリメント)演算子(--)があります。

let x = 10;
x++; // xは11になる
let y = 10;
y--; // yは9になる

数値を比較する

JavaScriptでは、2つの数値を比較することができます。比較演算子には、等しい(==)、等しくない(!=)、より大きい(>)、より小さい(<)、以上(>=)、以下(<=)があります。

let x = 10;
let y = 5;
console.log(x == y); // false
console.log(x > y); // true
console.log(x <= y); // false

数値を文字列に変換する

JavaScriptでは、数値を文字列に変換することができます。これは、ウェブページ上のテキストを変更したり、数値をフォームに入力したりする際に役立ちます。

数値を文字列に変換するには、toString()メソッドを使用します。

let x = 10;
let y = x.toString(); // "10"

文字列を数値に変換する

JavaScriptでは、文字列を数値に変換することができます。これは、フォームから受け取った値を数値として使用する際に役立ちます。

文字列を数値に変換するには、Number()関数を使用します。

let x = "10";
let y = Number(x); // 10

let z = "abc";
let w = Number(z); // NaN

数値の精度

JavaScriptの数値は、内部的には64ビット浮動小数点数として表されます。これは、非常に大きな数値または非常に小さな数値を正確に表すことができます。

ただし、JavaScriptの数値は、有効桁数が限られているため、精度に問題が生じることがあります。

let x = 0.1 + 0.2; // 0.30000000000000004

if (x == 0.3) {
  console.log("xは0.3です");
} else {
  console.log("xは0.3ではありません");
}

このように、浮動小数点数による計算で精度に問題が生じることがあります。この問題を回避するには、適切な精度で数値を扱うライブラリを使用する方法があります。

まとめ

JavaScriptでは、整数、浮動小数点数、および特別な値を扱うことができます。演算子を使用して数値の演算を行い、数値を比較することができます。数値を文字列に変換することも、文字列を数値に変換することもできます。

JavaScriptの数値は、64ビット浮動小数点数として表されるため、精度に問題が生じることがあります。この問題を回避するには、適切な精度で数値を扱うライブラリを使用する方法があります。

参考リンク:


フルスタックエンジニア。徒然なるままに記事を投稿していきます。日々学習。